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マーケティングの歴史と「マーケティング3.0」(前編)

MARKETING

近年、ビジネス系メディアなどで取り上げられることが多いのが「マーケティング3.0」という言葉。頻繁に目にするものの、「理論はちょっと苦手‥」という方もいらっしゃるかもしれません。マーケティングの歴史とあわせてできるだけ分かりやすくご紹介します。

マーケティング3.0とは

「マーケティング3.0」とは「マーケティングの神様」とも呼ばれるアメリカの経営学者フィリップ・コトラーが2010年に発表した概念。簡単に言えば、マーケティングの中心がそれまでの製品と消費者から、価値そのものへとシフトしていることを示す考え方です。

そもそもマーケティングという概念が確立したとされているのは1900年代。アメリカの自動車メーカーFord社がオートメーション式の大量生産とマス広告によるプロモーションを成功させ、約1500万台の販売実績をあげたことが近代マーケティングの起源とされています。

1950年代に入ると日本にもマーケティングの概念が根付き、有力企業の多くが大量生産方式による製造と大規模なプロモーションに取り組み始めました。それが高度経済成長にもつながっていくのですが、この時点でのマーケティングはあくまで「製品」が中心です(マーケティング1.0)。

そこから1970年代のオイルショックによって、徐々に大量生産・大量消費のスタイルが難しくなっていきます。「買い控えを打破するためにはどうすればいいか」、「どうすれば消費者の財布の紐を緩められるか」といった観点から、「消費者」にフォーカスしたマーケティング施策が打ち出されるようになりました(マーケティング2.0)。

製品そのものに加えて消費者の受け取り方が重視されるようになり、広告代理店や有名デザイナーの影響力が拡大。広告のキャッチコピーやデザインなど、マーケティングにおけるクリエイティブの重要性があらためて強く認識されたのもこの時代です。

これらに対し、企業の活動全般と人のマインドと結びつけ、精神的価値や社会環境の改善を目指すのがマーケティング3.0。売る側・買う側という1対1の関係から、企業と人が協同してよりよい社会を実現していくのが焦点になります。

見方によってはコンテンツマーケティングなどとも近く、コミュニケーションのスピードが増し、成熟したマーケットの現状を示す概念の1つとも言えるのかもしれません。

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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