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夢と魔法とIoT。Walt Disney World「MagicBand」

IoT

スマートフォンで家の鍵を管理できるスマートロックや、忘れ物防止タグといった身近な商品から、スペイン・バルセロナ市の都市環境整備など、幅広い分野で導入が進むIoT。あるリサーチ結果によれば、2020年には世界中で250億個の製品がインターネットにつながり、IoTの市場規模は約1.7兆ドル(約178兆円)に達すると見込まれています。

そうしたなかアメリカ・カリフォルニア州のWalt Disney Worldは、2013年に約10億ドルの予算を投入して独自のウェアラブルデバイスを開発。テーマパーク・アミューズメント分野のIoTの先駆けとして大きな注目を集めました。

デバイスをかざすだけで入園&ファストパスやランチの予約も可能
Walt Disney Worldが開発したのは、「MagicBand」というリストバンド型のウェアラブルデバイス。内部にはICと小型アンテナによって複数のユーザー情報を同時に取得・更新できるRFIDチップが組み込まれています。利用にあたってはWalt Disney Worldが提供している「MyDisney Experience」へアカウント登録が必要で、直営リゾートホテルに宿泊しているゲストなら、デバイス自体は無料で使えます。

パーク内の各所に専用のタッチポイントが設置されており、利用者は「MagicBand」をかざすだけで入園可能。チケット販売の列に並んで煩わしい思いをすることはありません。また「MagicBand」は直営リゾートホテルのルームキーも兼ねているほか、ファストパス(人気アトラクションに優先的に乗れるチケット)を最大60日前から予約できる機能も付いています。

とりわけ注目したいのは、ゲストとキャストの双方向かつスムーズなコミュニケーションを可能にしていること。「MyDisney Experience」へ登録したゲストの情報は、「MagicBand」を通じてテーマパークのキャストやキャラクターにも認識され、ミッキーマウスやドナルドダックが「○○さん、ようこそ!」と名前を呼んで歓迎してくれます。

またテーマパーク内の飲食店では、「MagicBand」を介して事前にメニューを予約しておくこともできます。テーブルに着くと自動的に予約した料理が運ばれてくるので、混雑時や限られた時間で効率的にアトラクションを回りたい時などには非常に役立つのではないでしょうか。

Walt Disney Worldは「MagicBand」によってゲストの利便性を向上させるだけでなく、アトラクションの混雑情報やグッズの売れ行きを取得することによって、キャストの人員配置や商品の在庫管理にも役立てています。この施策は航空会社やスポーツメーカーといった異業種の企業からも注目をされ、多くの引き合いが寄せられているそうです。

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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