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国民的スポーツを360°映像コンテンツに。NBAのVRストリーミング配信

VR/AR

VRにおける表現手法の1つとして注目を集め始めているのが、VR映像のストリーミング配信です。スポーツやイベント分野ととりわけ相性が良く、アメリカでは既にNextVR社などによってゴルフの全米オープンや大統領選のキャンペーンの模様がVRコンテンツとしてストリーミング配信されています。

VRは360°映像とサウンドによってバーチャル空間を作り上げ、ユーザーに没入感を与えられる反面、多くの場合、ヘッドマウントディスプレイを装着して視聴するため、体験が周囲と共有できないというデメリットもありました。ストリーミング配信はそうしたデメリットを解消し、VRに新たな価値をもたらす手法になるのかもしれません。

毎週の試合を8台のカメラによって配信

そうしたなか、2016年10月にアメリカのプロバスケットボールリーグNBAがNextVR社との提携。2016-2017シーズンの公式戦をヘッドマウントディスプレイGear VR向けアプリ「NextVR」を使ってVRストリーミング配信すると発表しました。

これは、試合会場内の8か所にカメラを設置し、現場のディレクターが状況に応じてカメラの視点を切り替えてVR映像を配信するというもの。視聴者はヘッドマウントディスプレイを装着することによって目の間にバスケットコートの360°映像が広がり、チームのベンチにいるような低い視点から試合を楽しむことができます。

これまでのテレビ中継で使われていた画面上のスコア表示や選手のプロフィール表示は排除され、より生に近い感覚で試合に集中できるよう配慮されています。さらにハーフタイム中にはバックボード裏に設置されたカメラからの視点に切り替わり、休憩している選手や会場全体の様子を見渡すことが可能です。

視点がディレクターの主観によって固定されてしまうという点に関して、NextVRの担当者は過去のユーザー動向の調査結果も踏まえて、「視点の切り替え機能はあまり利用されない。視聴者にとってどこを見れば楽しめるのか考えるのは煩わしいことで、1つの試合全体を見られれば充分満足できる」としています。

NBAは、アメフト(NFL)、野球(MLB)、アイスホッケー(NHL)と並んでアメリカ4大スポーツの1つとして位置づけられ、年齢性別を問わず根強い人気を誇るスポーツ。目の肥えたファンにVRがどう受け入れられるのか大いに注目されています。

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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