一般的にリスティング広告は費用対効果の高い広告サービスと言われています。ただ、どんなに綿密に効果測定をして広告文やランディングページの改善に取り組んだとしても、一部のツール設定や管理方法によって、意外なところで予算が無駄に消化されているケースが多いのも事実です。
長年リスティング広告の運用に携わっているベテラン担当者でも、日々のレポーティングや予算管理に忙殺されて、そうしたボトルネックに気づかないことも少なくありません。リスティング広告の費用対効果を高めるために、もう一度見直しておきたいポイントについてご紹介します。
・リスティング広告とディスプレイ広告の設定
意外と知られていないかも知れませんが、Google AdWordsもYahoo! プロモーション広告も、デフォルトの初期設定では、リスティング広告とディスプレイ広告の両方が配信されるように設定されています。
Web広告ですべての配信を目視で確認するのは現実的ではありません。初期設定を変更せず、ただ予算を投入するだけだと、知らない間に意図しないディスプレイ広告が配信されて大きな予算消化につながっているケースもあります。
Google AdWordsならキャンペーンの設定タブから配信方法を設定し、Yahoo! プロモーション広告なら同じくキャンペーンの設定から「予算を設定せずインタレストマッチ配信を停止する」を選択することによって、リスティング広告に予算を集中させることができます。
・時間帯別の効果
例えば、お米やミネラルウォーターといった身近な食品・飲料や日用品の場合、日中よりも夕方以降にCVR(購買率)が高くなることがあります。仕事帰りの電車の中や、家に着いてからスマートフォンなどで購入するケースが多いためです。
広告費用を抑えようとして、キャンペーンの日別予算をあまりにも低く設定してしまうと、昼間のうちに予算が消化されて、購買意欲の高いユーザーが活発な時間帯に広告が配信されず、機会損失を生んでいる可能性があります。
Google AdWords、Yahoo! プロモーション広告とも、キャンペーン設定画面から時間帯別のクリック単価を自動的に調整する設定ができます。リスティング広告の利用期間が浅く、時間帯別の効果情報が乏しい場合は、予算をやや多めに設定して、効果測定を綿密に行っていきましょう。