Parrot社が提供する「Parrot Flower Power」は、植物の状態をリアルタイムでモニタリングするスマートガーデニングデバイスです。植物そのものをかたどったアルファベットのY字型のデバイス本体とBluetooth対応の専用のスマートフォンアプリ(iOS/Android対応)で構成されます。
デバイス本体は、片方の枝にあたる部分が太陽の光量を検知するセンサーになっているほか、さらに外気温、肥料の濃度、土に含まれる水分をキャッチする3つのセンサーを内蔵。ユーザーはスマートフォンに専用アプリをインストールし、デバイス本体の足の部分をモニタリングしたい花壇や鉢植えの中に挿し込んで使用することで、センサーが検知した栽培環境の変化や、それにもとづく水やりのタイミングなどのアドバイスを受け取ることができます。また、水分や肥料の量などが不足した場合なども、同様にユーザー側のデバイスにアラートが通知されます。
数あるスマートガーデニングデバイスのなかでも「Parrot Flower Power」の強みとなっているのは、植物研究の専門機関が監修した6000種類以上のデータベースがクラウドサービス上に用意され、それらをもとに植物の種類と周辺環境に合わせた詳細なアドバイスが提供されること。
ユーザーはアカウント作成時にデータベースから育てる植物を選び、室内 or 屋外とった栽培環境を登録しておくことで、専門知識や経験がなくても、身のまわりの環境にマッチした具体的なサポートを受けることができます。またそうした情報はクラウドサービス上に保管され、経過管理されるので、旅行などで自宅から離れていても、安心して植物の状態を見守ることができます。
「Parrot Flower Power」にはコミュニティ内でのソーシャル機能も搭載されており、植物の位置情報、写真、センサーが取得した各種データ、さらには植物にニックネームをつけて、それらを公開することが可能です。コミュニティ内から同じ種類の植物を育てているユーザーを探してアドバイスをもらったり、近い地域に住む人とコミュニケーションをとったりするなど、ユーザーの使い方次第で楽しみも広がります。
本体デバイスの電源は単4乾電池を採用しており、最大6か月間稼働。また、1つのアカウントで最大256個のデバイスを制御することができます。ユニークなデザインと機能性を兼ね備えた「Parrot Flower Power」はAppleの公式ストアでも販売され、人気を集めています。