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いま改めてパーソナルコンピューティングの歴史を振り返る

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現在、当たり前のように使われているパソコン、スマートフォン。その歴史を振り返るとスティーブ・ジョブズとビル・ゲイツにたどり着きます。コンピュータの歴史においていまでも有名な二人の推進力は見逃せません。今回は、あらためて二人の足取りをたどってみましょう。

黎明期
アップルは二人の「スティーブ」がいました。スティーブ・ジョブズと、スティーブ・ウォズニアックです。二人はコンピュータ・マニア(おたく)でした。キーボードもモニターもない、回路むきだしの板型コンピュータ・キット、Altair(アルテア)8800に可能性を感じ、オリジナルのコンピュータ・キット、Apple Iを開発します。二人は投資家を説得して資金を得てアップルを起業。後継機種であるApple IIはキーボードが付属した、現在のパソコンの原型といえるもので、これは大成功し、ジョブズは25歳にして億万長者、「ときの人」となりました。

ほぼ同時期、Altair8800に触発されたマニアが、もう二人いました。ビル・ゲイツと、ポール・アレンです。二人は、Altair8800で動作するBASICインタプリタを独力で開発しました。Apple IIの大成功を見て、それまで大型コンピュータしか作っていなかったIT業界の巨人、IBMもパソコン業界に名乗りをあげるわけですが、最初のIBM-PCで採用された基本ソフト(OS:オペレーション・システム)を大急ぎで納品したのも、マイクロソフトです。のちに「MS-DOS」となるこのOSは、世界中のコンピュータにライセンスされ、マイクロソフト躍進の足掛かりとなりました。

Windows、大ヒット〜マイクロソフトの台頭
いまでは当たり前となった、GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)システムを広く世に広めたのはアップルです。数年後、マイクロソフトが同様のシステム、Windowsを発表します(いろいろと訴訟問題も起きました)。その後継ソフトであるWindows95は世界中で爆発的にヒットし、普及し始めたインターネットの後押しもあり、オフィスだけでなく家庭にも広まりました。マイクロソフトはビジネス向けソフトOffice(Excel/Wordなど)も発表し、アップルを圧倒しました。こうして、ビル・ゲイツは世界一のお金持ちになりました。

アップルの危機
マイクロソフトの成功の陰で、アップルは倒産寸前でした。オープン設計で互換機がたくさんあるIBM-PCと違い、アップルのパソコンは独自設計。販売量も少なく、価格は高価なのに品質が悪い(当時)。業績低迷により、なんども「会社の身売り」話が出ては消えていく毎日。この危機を救ったのは、創業者、スティーブ・ジョブズです。当時ジョブズは販売不振の責任を取らされて会社を追い出されていました。新しい基本ソフトの開発がうまくいかないという噂を聞いたジョブズは、会社を追われたあと自分で作った会社、NeXT社のOS(OPENSTEP)をアップルに売り込んだのです。

アップルの劇的復活
ジョブズは「驚異的なプレゼンテーション能力」により、OPENSTEPをアップルに採用させることに成功します。そののち、ジョブズは暫定CEOに招かれ(給料1ドル)iPod、iMacなどを次々に発表し、アップルを復活させていきます。そして2007年、アップルは満を持して「iPhone」を発表しました。それまでもスマートフォンと呼ばれる高機能な電話端末はいろいろありました。それらは液晶ディスプレイの下に小さな物理キーボードがついていました。ジョブズは、「これらは全くスマートではない」と一蹴します。iPhoneでは、全面ディスプレイ+ソフトキーボードが採用され、指先によるタッチ操作を可能にしました。カレンダーやメールなどプリセットされた機能だけでなく、「アプリをインストールして自分好みの情報端末にカスタマイズできる」仕組みを導入するなど、電話を「携帯できるコンピュータ」として再発明しました。iPhoneはインターネットの普及とともに世界中に受け入れられ、アップルは世界一の企業(時価総額世界最大)になりました。

そして現在
ジョブズが去ったあとも、アップルは最新のiPhoneで最高の売り上げを記録し、近々AppleWatchを発売します。マイクロソフトのWindowsPhoneは、いまのところ市場にあまり受け入れられていませんが、一部プラットフォームでのOffice無料化や、企業ユーザーに受けそうなSurfaceタブレットなどで挽回を図っています。パソコン黎明期にライバル関係にあった2社はいまでも切磋琢磨し、パーソナルコンピューティングの理想像を追い求めているのです。

「マニア」と呼ばれた二人が技術と執念で成功を勝ち取るストーリー、いかがでしたでしょうか?あなたがもし、いまはまだマイナーな分野で頑張っているとしたら、高い目標を掲げて頑張り続けることこそ、成功への王道かもしれません。

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小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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