「Cuff」はアメリカの新興企業Cuffがリリースしたジュエリー型のユニークなウェアラブルデバイスです。Bluetooth通信に対応するモジュール本体「CuffLinc」と、ネックレス、ペンダント、ブレスレットなどの対応アクセサリーで構成されており、アクセサリーをホルダーとして使い、そこに「CuffLinc」を差し込んで使用します。
スマートデバイスとしてのメイン機能は、ユーザーの身に危険が迫ったときに、特定の連絡先に位置情報付きの通知を送信できるアラート機能。ユーザーは専用アプリ「Cuff App」をダウンロードして、あらかじめ友人や知人をネットワークに登録しておくことで、万が一危険が迫った際にモジュール本体を数秒間押すだけでアラート通知を送ることができます。これにより夜間1人でいる時に犯罪などに巻き込まれるのを未然に防げるだけでなく、不意に体調不良や持病で動けなくなってしまった時なども、「Cuff」を使って友人・知人に助けを求めることができるのです。
またBluetooth経由でスマートフォンと接続することにより、スマートフォンへの着信やSNSなどの通知をモジュール本体で受け取ることができるのも「Cuff」の機能の1つです。モジュール本体とスマートフォンの連携範囲は約6m~10m確保されているため、ユーザーがスマートフォンを持たずに別の部屋にいたり、スマートフォンがバッグのなかに入っていたりしていても問題なく受信することができます。
加えて、ラグジュアリー・インテリアショップで商品開発の幹部役員を担当していたCuffの共同創業者ディーバ・ソード氏が手掛けたネックレスやペンダント、ブレスレットは、アクセサリー単体としても非常に秀逸なデザイン。ディーバ・ソード氏自ら「Cuffはシックでエレガントな、身に付けたくなるアクセサリー」と太鼓判を押します。ネックレスやブレスレットのほか、男性ユーザーも気兼ねなく使えるキーチェーン、子ども向けのリストバンドも用意され、将来的には、他のアパレル企業やデザイナーなどに「CuffLinc」をライセンス提供する展開も見込まれています。
ウェアラブルデバイスが、一部の新しいモノ好きの消費者やデジタル家電好きのユーザーたちを中心に受け入れられてきたのは、もはや過去の話かもしれません。スタイリッシュでラグジュアリーなデザインと機能性を兼ね備えた「Cuff」の今後の動向が大いに注目されています。