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マーケティングの歴史と「マーケティング3.0」(後編)

MARKETING

「マーケティングの神様」と呼ばれるアメリカの経営学者フィリップ・コトラーが2010年に提唱した「マーケティング3.0」。マーケティング3.0では、マーケティングの中心が製品と消費者から「価値」へシフトし、企業と人との協同によってより良い社会環境を実現することがテーマになります。いわば「いかにモノを売るか」ではなく「いかに良い世界にするか」。引き続きマーケティング3.0についてご紹介します。

マーケティング3.0が生まれた背景

マーケティング3.0が生まれた背景には、FacebookやTwitter、InstagramといったSNSの普及があります。フィリップ・コトラーは著書「コトラーのマーケティング3.0。ソーシャル・メディア時代の新法則」のなかでSNSを「ニューウェーブの技術」と呼び、マーケティング3.0を可能にするツールとして位置付けています。

たしかにSNSによって私たちの消費行動は大きく変わりました。それまでモノを買うにあたっては、テレビCMやネット広告といった企業目線の情報に頼らざるを得なかったのに対し、SNSの登場後はネガティブな情報も含めてリアルタイムに情報を交換できます。

企業の都合にかかわらず、購入するのは本当の意味で必要なモノ。場合によっては販売サイドが想定していなかった商品の価値や利用方法がSNSで拡散されていくことも珍しくありません。フィリップ・コトラーの言う「価値」には、こうした健全で広がりのある情報社会も含まれるのかもしれません。

マーケティング3.0の事例

マーケティング3.0を実践している企業として引き合いに出されることが多いのがAppleです。iPhoneやApple Watchの開発でAppleが重視したのは、「どんな製品が売れるか」、「どんな人が買うか」ではなく、「どんな製品が生活を便利にするか」。つまり価値がベースになっています。

また、日本国内では「服で世界は変えられる」をコンセプトに、「Factory Worker Empowerment Project」という支援プロジェクトを展開するユニクロも、そうした企業の1つとして挙げられるかもしれません。

「Factory Worker Empowerment Project」では、バングラディッシュとインドネシアの伝統衣装や染色技法を活かした製品を10か国以上で販売し、その収益の一部を現地の縫製産業の従事者の教育・トレーニング費用として出資しています。

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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