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VRコンテンツで鬱を治療?医療分野におけるVR活用

VR/AR

テレビのニュースやバラエティ番組などで取り上げられる機会も増え、ますます身近なものになりつつあるVRコンテンツ。

とりわけ医療の分野ではここ2~3年でVR技術の急速な実用化が進んでおり、2015年にはGoogle CardboardのVR画像を使って手術のプランを立てることで、心臓に欠陥を持つ生後4か月の女の子の命が救われたというニュースもありました。医療分野におけるVRの活用について、国内外の事例とあわせてご紹介します。

医療従事者のトレーニングをVR化

アメリカ・ボストンのOsso VR社が取り組んでいるのは、手術室の環境をVR映像で再現し、外科医のトレーニングに活用するという施策。

手術台やモニターはもちろん、メスなどのツールを置く手術用トレイもVRで再現され、体験者は患者や動物の検体を危険にさらすことなく、実際の手術を行っているような感覚でトレーニングを受けることが可能です。もちろん、高額な医療機器をその都度購入する必要もないため、コスト面でのメリットも期待できます。

また日本国内においても、神戸大学大学院が「zSpace」というメガネ型のVRディスプレイを導入して、手術のトレーニング・シミュレーションを始めています。

この取り組みでは、執刀医が装着した「zSpace」のVR映像がそのままサブモニター上され、第三者が疾患の状態や手術の進捗を手に取るように確認することが可能。医学生や研修医の知識向上に役立つほか、遠隔医療や地域医療のサポート手段としての実用化も見込まれています。

VRの美しい映像がもたらす心理効果

医療分野では、ひと味違ったVRの活用事例も登場し始めています。その1つがVRの高精細な3D映像が持つ心理効果を利用したもの。

アメリカ・カリフォルニア州を拠点に高齢者向けの医療サービス開発に取り組んでいるOne Caring Team社は、ハワイのビーチを疑似体験できる「Aloha VR」というVRコンテンツを開発し、鬱や孤独に悩む高齢者のストレス緩和に役立てようとしています。

高精細な360°映像とサウンドによるVRコンテンツは、外界とシャットアウトされ、コンテンツの世界感に没入できるのも特徴。VRというと、つい目まぐるしく動く映像や激しいアクションを連想しがちですが、使い方によってはこうしたヒーリング効果も期待できるのかもしれません。

医療分野におけるVRは、ドクターや医学生向けのツールだけでなく、こうした直接的な治療方法の1つとしても広がりを見せ始めています。

小野 良勝

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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