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日本発、VRを歩行困難者のリハビリに活用した「COGY」

VR/AR

VRというと、「ヘッドマウントディスプレイを装着して楽しむゲーム」というイメージを抱く方も多いかもしれません。確かに世の中に出ているVRコンテンツの多くがゲームやアプリ、映像作品といったエンターテインメント分野の作品ですが、その一方で観光、スポーツ、アウトドア、教育といった幅広い分野でも着々とVRの実用化が進んでいます。

なかでも注目を集めているのが医療分野。2016年4月には、イギリスの医療訓練用品メーカーMedical Realities社が医学生向けに外科手術のVR映像をストリーミング配信して話題を呼びました。VRの360°映像は医療分野にどんな価値をもたらすのでしょうか?

Googleマップと連動したVR映像でリハビリ

宮城県仙台市のベンチャー企業TESSが開発・販売している「COGY」は、事故や病気で歩くのが困難になった人をサポートする足で漕げる車椅子です。

片足を動かすと歩行中枢が刺激されて自然にもう片方の足が動くという、人の運動機能の仕組みを利用しており、どちらか片方の足を動かせれば漕いで移動することができます。ペダルには踏み込む力を検知するセンサーが搭載されており、取得したデータをリアルタイムで専用アプリに送信することで、リハビリの進捗状況や回復の具合を視覚化します。

「COGY」は、もともと東北大学の半田康延名誉教授が研究開発した「Profhand」という製品を拡販のためにリニューアルしたもの。リニューアルにあたってデザインや機能の改善とともに、VRの技術が取り入れられました。

オプション機能の「COGY VR システム」はGoogleマップと連携しており、「COGY」を専用の架台の上に設置することによって、目の前のVR映像を楽しみながらリハビリを行うことが可能。専用の架台には2つのセンサーが搭載されており、前輪・後輪の動きを検知することで、目の前のスクリーンに「COGY」本体の動きと連動したVR映像が展開されます。

Googleマップの航空写真を使えば空を飛んでいるような感覚も味わえるうえ、ストリートマップに表示を切り替えれば、自宅・会社の周辺など身近な環境を感じながらリハビリができます。さらにVR映像による迷路などを通り抜けることで、歩けない間に衰えてえしまった空間認識能力のトレーニングにもつながるといいます。
2016年6月に発表された「COGY」はマスメディアでも取り上げられ、既に医療施設・介護施設での試乗会も数多く開催されています。

小野 良勝 代表取締役

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横浜の制作会社アイティネットの代表取締役。WEB、モバイル、DTP、デジタルサイネージを事業展開。それぞれの特性を活かした メディアミックスを得意とする。iPhoneやiPadを活用したBtoB向けのアプリケーションを開発。モチベーションの高い人や異業種との交流がたまらない。華の47年組。趣味はオートキャンプ

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